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ご無沙汰いたしておりました。疋田文明のメールマガジンの復活です。
東日本大震災でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。また、被害にあわれ避難生活を余儀なくされている方々には、心よりお見舞い申し上げます。
悲観的な状況が続いていますが、悲観するばかりでは活路を見出すことはできません。こんなときだからこそ、経済人の力で、一日も早い復興を成し遂げたいものです。
そんな願いを込めて、疋田文明のメールマガジンを、これからは送付させていただきます。
第三回 喫緊の課題は生産性向上――その3最新技術をフルに使いこなして生産性を高める 生産性を高める要因のひとつに「新技術」があることは言うまでもない。その最たるものが「情報技術」だ。いまから十数年前、ある経営者が、「コンピュータを使いこなせない日本のエグゼクティブの生産性は、欧米のエグゼクティブに比べて格段に低い」と語っていたことを思い出す。
幸いなことに、最近は日本のエグゼクティブもコンピュータを使いこなすようになり、生産性は高まったが、ここで安心していてはいけない。いまは、企業経営にコンピュータを活用することは当り前になってきた。競合会社もコンピュータを導入しているだけに、導入しただけでは、ライバル会社より高い生産性を手にすることはできないのだ。
では、どうすればいいのだろうか。 参考になるのが、花の卸売り市場として九州一の取扱量を持つ九州日観植物だ。花の卸売り市場の業界では、一般的に一人当たりの年間取扱い金額はAクラスで一億円から一億二千万円だといわれているが、同社の場合は二億円と倍近い生産性を誇っている。なぜ、九州日観植物は、これほどまでに生産性が高いのか。その理由のひとつが、コンピュータを操作するスキルの高さにある。
九州日観植物では、パソコンへの入力作業が多くあり、そのスピード、正確さによって生産性が大きく変わってくる。そこで、同社では新入社員が入ってくると、まずは全員を電算室勤務とし、ブラインドタッチで入力できるようになるまで徹底的に鍛える。キーボードを見ての入力とブラインドタッチでの入力では生産性が多いに違うことはいうまでもないだろう。
パソコンソフトのコールセンターでの調査では、顧客の相談に際してパソコンを操作しながら対応するオペレーターが、平均で20%無駄な操作をしているという。そのセンターでは、オペレーターを教育することで、時間当たりの対応件数を増やすことができたと聞く。
そろばんの熟練者と初心者では計算能力に大きな差(言葉を変えれば、生産性が違う)がつくように、パソコンを操作する人間のスキルによって、生産性が大きく変わってくるのだ。かつての、「読み、書き、そろばん」のそればんが、「パソコン」に変わったと理解すれば間違いないだろう。
さらに最近は、自前のサーバー不要のクラウド・コンピューティングが登場してきた。今度はこれをどう取り入れるかによって生産性は変わってくると思える。
こうした現象は、情報技術の世界だけに限らない。それぞれの業種業態で新的な技術革命はおきるだろう。そのときにどう対応できるかで、生産性は変わってくるということだ。
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