経営の現場は『知恵の宝庫』
疋田文明が注目する元気印企業を事例に 勝ち残る企業像、あるべき経営者像を 経営者のみなさまと共に探求します。 |
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ここ数年、折りに触れて中国古典を読んでいる。江戸時代までは、日本の教養人にとって必読書といわれた、四書五経(『論語』『大学』『中庸』『孟子』『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』)に代表される中国古典には、厳格なイメージがある。ところが、読んでみると、融通無碍の考えがいたるところに出てきて、現在の経営にも通じる指針が展開されている。
一例を紹介してみる。
中国の戦国時代に、孔子の孫、子思(『中庸』の著者ともいわれている)がある人物を将軍として推挙したことがある。そのとき、国のトップは、その人物が役人の頃に、支配下にある家から、たまごを二個徴収して自分で食べたことがあったことを理由に、登用しなかった。
そのとき、子思は次のような発言を残している。
「聖人は人を用いるときには、長所を見て、短所は見ないものです。たかだか卵二個のことで、国を守る能力のある将軍を棄てるようでは、人を使うことはできないでしょう」(十八史略)
たしかに、役人時代に、権力にものをいわせて、卵を差し出させて食べたことには問題がある。ただ、だからといって、そのもてる権力を使わない手はないと、子思はいうのだ。
人間誰しも長所・短所、得手・不得手がある。万能な人間などいないのだ。ところが、知らず知らずのうちに、経営者は部下社員に、多くの能力を求めすぎているのではないだろうか。
欠点をあげつらわずに、長所に目を向けるようにすれば、人材は見出せるものなのだ。ところが、多くの経営者は、従業員の欠点にばかり目を向けて、人材がいないと嘆いているのではないだろうか。
認定NPO法人『工芸技能研究所』ご支援のお願い 『工芸技能研究所』は、自閉症などの知的障害者に、漆、綴れ織りといった伝統技能を修得させ、可能な限り自立させることを目的に設立された組織で、私もお手伝いたしております。
発達障害児に伝統技能を修得させ、可能な限りの自立を目指す『工芸技能研究所』の活動は、世界でも例を見ない画期的なものだとの評価をいただいてはおりますが、行政から助成をまったく受けることのできないNPO法人の経営は、多くの方々のご支援がなければ成り立たないのが現状です。設立10目を迎えるまでになりましたが、まだまだ赤字を余儀なくされておりますので、事情ご賢察の上、ご支援いただきたく、ここにお願い申し上げます。
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